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種なしサクランボ?

 
 先週、梅雨に入ったと宣言された翌日は晴れたものの、ここ数日はぐずついた天気が続いている。
 前々日は、飲み会のため夜の9時半ごろに帰宅したが、猛烈な雷雨に会った。
 排水溝に収容できる量を超える降雨であった。
 道路には一面にわたって水が溜まり、高低に差があるところでは、滝のように流れ落ちていた。
 靴の中にも水が入り込み、歩くたびに靴の中で音がした。
 雷雨は予想されていたので大型のカサを持っていて、猛烈な時は雨宿りをしたものの、腰近くまでビショビショになった。
 今日も、午後は雨になるという。
 梅雨は、忘れることなくやって来た。
 4時半ごろには、夜も明ける様になった。
 間もなく、夏もやってくるだろう。
 季節も、知らぬ間に、着実に時を刻んでいる。
 
 朝食が終わった。
 食器を流しに出し、デザートの時を迎える。
 10年近く前、こちらに呼び寄せ、一緒に住むようになったときから、食事後には必ず牛乳を飲んでいる。
 果物類は、おやつとして食べていたようだが、目に見えるものは全て食べてしまうようになってから、隠さざるを得なくなったため、牛乳とともに食後のデザートとして出している。

 ちょっと前までは、イチゴが主流であった。
 すこし季節が早いとは思ったが、1度、スイカを買い求めた。
 やはり、甘さはなかった。
 温室栽培の技術が進んでいるようで、色は"真っ赤"で見事だったが、旬ではなかった。
 現在は、サクランボが旬である。

 こちらの地でのイチゴの旬は終わったが、田舎では今が旬である。
 露地物の最盛期である。
 姿かたちは昔と立派に様変わりしていても、懐かしい"香りと味わい"があると感じるのは、気のせいだろうか。

 田舎の地物が手に入ったので、買い求めていたサクランボと合わせて小皿に盛った。
 凄まじい勢いで口に入れようとするのを、たしなめる。
「種のないサクランボは、美味しいね」
 奇妙なことを言う。
 こちらが食べるサクランボには、間違いなく"種"は入っている。
 "種なしサクランボ"など、聞いたことはない。
 問うと、
「種の入っていないものがあるよ」
と、重ねて言う。 
 もしやと思い、食べているのを横目で、注意して見る。
 イチゴを食べた時に、言葉を発している。
「それは、イチゴだよ」

「何を言っているの、サクランボよ」
 
 


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