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今日もお世話になる。

 
 介護センターに、迎えに行く。
 職員たちと挨拶を交わし、迎えに来たことを示す。
「○○さん、お迎えが来ましたよー」
 職員たちによる伝言リレーが始まる。
 奥の方から、
「はーい、お迎えが来ましたよ」
 聞きなれたタイミングで、次から次へと伝わって行く。
 途切れ途切れにしか聞こえないところまで、伝言が伝わった。
 まもなく、パタパタと独特の足音が聞こえるはずである。

 遅い。
 いつもと違う。
 もう出てきても良いはずだ。
 反応が無く、空虚な時間が流れていく。
 遅すぎる。
 ずいぶん過ぎるほどの時が過ぎた。

 入り口の右脇にある事務所の職員たちも、いつもと違う雰囲気を感じたようだ。
「○○さんの、お迎えが待っていますよー」
 今度は、奥からの反応がない。
 歩いてくる音がしても良いはずなのに、まったくしない。
 たまりかねた事務員が、早足で奥に向かう。
 何やら話している様子はうかがえるが、話しの内容まで聞き取れる音量ではない。

 いつもでは考えられない長さの時間が過ぎていく。
 今日の担当職員らしき人が、1人でやってきた。
 いまトイレに行っているので、もう少し待ってほしいという。
 尿取りパットを取り除いている時間とは思えないほど、長い。

 顔見知りの職員がやってきた。
 お漏らしだそうだ。
 下痢をしているという。
 今日のボール投げで興奮したせいか、水を飲み過ぎたためか、いろいろ理由を考え考え、言い訳のように延々と釈明する。
 下着とセーター、ズボンなど一式は、常に持たせてある。
 それと交換しているという。
 なかなか出てこない。

 やっと出てきた。
 困り切った顔をした職員が、まだ漏れる可能性があるという。
 心配そうな職員から、引き取る。
 本人は、いたって無頓着である。
「またねー」
「ありがとねー」
「さようならねー」
「お世話様になりました」

 今日は、本当に"お世話"になったようだ。
 
 


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