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食材で遊ぶ

 
 今日は、朝食を作る作業に楽しみがある。
 先日、偶然に明るい色の献立となり、予想もしない発言があった。
 そのことを思い出し、逆に暗い色の食材でかためてみようと、思いついたのだ。
 子供のころ、"黒いものは身体にいい"と教わっている。

 小松菜の油炒めに取りかかる。
 緑色した葉っぱが油にまみれ、農暗緑色に変わる。
 その他の下ごしらえは、前の日に済んでいる。
 いよいよ、配膳に移る。
 いま炒めた小松菜の明るい薄緑色の茎の部分は、次の食事用として取っておき、暗緑色に変わった葉の部分を盛る。
 その上に、電子レンジで温めた缶詰のイワシをのせる。
 手際良く、昆布巻き、黒豆、ヒジキの煮つけを盛り付ける。
 ヒジキの煮つけは、黒い糸こんにゃくを使ったし、ニンジンや干し大根、細切りの油揚げも、長ヒジキで覆い隠すようにした。
 漬物もナスにして、皮を上にして置いた。
 さつま揚げも、醤油で煮しめられ濃暗色になっている。
 味噌汁も、豆腐を抜いて、ワカメだけにした。

 テーブルの上に並べ終わり、準備はすべて整った。
 食前の挨拶を交わして、食事に入る。
 一緒に語れる貴重な時間が始まる。

 何の反応もない。
 食べる様子にも、何ら変化はない。
 もくもくと食べている。
 食事は、進む。
「美味しいね」
 この一言が発せられただけである。
 食事は、終わった。
 暗い色の食事には、興味はなさそうだ。

 子供は、遊びに工夫をする。
 それが、誠に楽しいのである。
 空き缶があれば缶蹴りが出来るし、小石があれば当てっこの遊びに夢中になる。
 欲しいおもちゃが何でも手に入る今の子は、可哀そうである。

 食材でも、遊びはできた。
 ドキドキも体験できたし、楽しいヒトトキは終わった。
「美味しいね」
の一言だけだったが、その言葉で気分も爽快である。
 
 


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