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年1回の健康診断

 
 健康診断の日が、やってきた。
 老人を対象とした、年1回の無料の検診である。
 2つの病院にかかっているので、必要がないのかも知れないが、いずれも田舎である。
 何かがあった時の用心も兼ねて、今の住まい近くの病院でも、毎年、受診している。

 少し前に受診したような気もするが、1年が経っている。
 時の経つのが、毎年、早くなる。
 早くても、この1年の状況も、大きく変わった。
 昨年は、散歩がてら、歩いて行った。
 "秋の終わり"と、"冬の訪れ"を、眺めながらである。
 病院は、住まいの公園の、東はずれにある。
 距離にして、400メートルもない。
 散歩するにも、短すぎる距離なのであった。
 当時は、夜のハイキングも活発で、何の問題もなかった。

 今年は気温も低かったし、体力もおぼつかないので車にした。
 あっという間に、着く。
 昨年と違う点が、もう1点ある。
 ケアマネージャーに、付き添い人を頼んでおいた。
 身長、体重、問診、血液検査、胸部レントゲン、心電図などは問題ないのだが、尿検査に問題があるのである。
 1人での採尿は、もう無理なのである。
 すでに、トイレは"卒業"している。
 一般の病院だし、無料の検診だし、病院の関係者に補助を頼むことも、無理だろう。
 昨年も、1人では怪しくなっていたが、かろうじて採れた。
 手助けをしてもらうことは、頼んでもしてくれなかった。
 こちらが、女子トイレに入ることもできまい。
 かといって、男子トイレに入るのは、まだ本人の抵抗がある。

 病院の前で、待ち合わせた。
 なんと、ケアマネージャー本人が、ニコニコしながら待っていた。

 受付けを済ませる。
 肝炎の検査を受けるかと、聞かれた。
 なんでも、今まで1度も受診していない者は受けるようにと、行政の指導があるのだという。
 採血した検査の際に、チェック項目を追加するだけだから、検査の種類が増えるのではないという。
 それならと、申し込む。

 診断が始まる。
 まず、問診の所へ行くように、指示される。
 長い長い廊下を進み、目的地に着く。
 医師による問診、肺と心臓への聴診、血圧の測定などが行われ、終了と同時に看護師による体重と身長が測られる。
 寸分の狂いもなく、手際良い。

 次は、血液の検査だという。
 先ほど通ってきた廊下を、半分ほど戻る。
 受付けに、"札"を渡す。
 こちらも、数分と待たずに、声がかかる。
 流れ作業のように、完璧な動作で、あっという間に採血は終了する。

 いよいよ、問題の採尿である。
 ケアマネージャーの出番だ。
 2人が、女子トイレに消える。

 大きな病院であるから、廊下の両脇や、仕切られていない待合室には、人が溢れている。
 あちこちに、数多くの長いすが、所狭しと設置されている。
 次から次へと診察室に消えるものの、イスが空くことはない。
 新型インフルエンザの大流行の兆しがあると、マスコミが騒いでいるから、防御のためにマスクをさせて連れてきた。
 テレビでいう割には、病院内で咳をしている人はいない。
 夏ごろには、風邪にかかったと思ったら、来院しないで電話をして指示を仰ぐようにと、テレビで放映していた。
 その後は、通常に戻ったと解釈していたが、今でも続いているのだろうか。
 予想が外れたというより、意外な感じがした。

 2人が消えて、ずいぶん経った、
 ちょっと長過ぎる。
 
 


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