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正月も無事に越した

 
 今年初の"老人会"に、生き生きとして出かけて行った。

 正月は、大半を夢の中で過ごした。
 都会で正月を迎えるのは、もう何年になるだろうか。
 4、5年は、経ったと思う。
 正月は、田舎で迎えないと、つまらない。

 都会にも、母の実弟の家族が住んでいるものの、弟と奥さん共に川岸の向こうに行って久しい。
 息子とは、冠婚葬祭で会うだけの付き合いである。
 代が代わっても、田舎では付き合いが続く。
 都会では家も狭いし、行き来を遠慮しているうちに、遠ざかってしまうのは仕方のないことだろう。
 かといって、別に仲が悪いわけではない。
 都会での付き合い方だと割り切っている。
 その他にも、結構な数の親戚や縁者はいるものの、用もなく訪問しあう関係ではない。

 こちらの子である私の兄弟は、仕事の都合とかで来なかった。
 孫は、2人目の曾孫の臨月を迎えている。
 よって、水入らずの正月を過ごした。

 28日に、出来合いを買ってきた鏡餅をセットした。
 テレビの題の上に置いてある電話機を移し、その上に置いた。
 テレビを見るたびに、きらびやかな鏡餅が見える。
 興味を示さなかったのだが、
「あの人形は、きれいだねー」
 それ以降も、人形と断定したままである。

 大晦日と元日には、ひっきりなしに電話がかかる。
 田舎の親戚からである。
 父と母は共に長男と長女ではあるが、兄弟たちもすでに隠居している身である。
 ヒマだから、というわけでもなかろうが、気にせずに長々と楽しい会話が続くのだが、当人は熟睡中である。
 ディサービスも休みなので、"老人会"に行けないと判断するや、寝室に閉じこもり、夢の中の正月を楽しむのを、止めることはできなかった。
 食事を除いて、毎日約20時間を夢の世界に滞在していた。
 電話口に出ても誰だか分らないとは思うが、電話で話しが出来た人はいなかった。

 元旦を迎えた朝、最初に口にするものがある。
 梅干しとシソの葉を、湯呑み茶碗に入れる。
 そこに砂糖を加え、熱湯を注ぐ。
 家族そろって正月の挨拶をして飲むのが、家風である。
 今年も、伝わってきた流儀に従う。
「このお茶は、おいしくないね」

 おせち料理を並べる。
 正月だと認識したかどうかは怪しいが、
「きれいだね」
と、喜んでいた。

 甘酒も、
「おいしいね」
 ノドに使えるのを心配して、半分に切って焼いた磯辺餅も、
「おいしいね」
 田舎から送られてきたリンゴは、噛むのが面倒なようで、
「もういらないよ」
と不評だったが、イチゴは分ったらしく、
「このイチゴは、おいしいね」

 不安というより、恐怖に近い正月は、無事に過ぎた。
 ディサービスだけでなく、医師も休みだからである。
 後は、親戚たちが送ってくれた餅や新米、田舎の料理やその具材などの消化である。
 籠城戦でも、1か月は持ちそうだ。
 
 


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