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遅れた鏡開き

 
 すでに、鏡開きの日は過ぎている。
 今年はショートステイに行っていたため、そのままにした。
 小正月も過ぎてしまったが、古き良き時代の風習も薄まり、個々人にあった新たな解釈での習慣で"楽しむ"時代だから、多少の日にちの誤差は許されるだろう。

 早朝早々、着飾った鏡餅を開いた。
 昔は木づちで叩いて割ったものだが、今回買い求めた鏡餅は、小分けされ1個づつバックされている。
 "開封"との言葉が、合っている。
 田舎から送ってくるものも、わざわざ切ってくれて、10個ほど毎にポリ袋に入れてある。
 単なる贈り物ではなく、心遣いがこもっている。
 冷凍庫に入れれば、それなりに持つのだが、冷蔵庫では数日しかもたない。
 防腐剤など使用していない証拠でもある。
 冷凍庫に入れておくと、カビなどには耐えるものの、数が月も経つと、密封していても水分が氷として分離するのか、乾燥したようになって美味くない。
 それと比較して、買い求めたバックされた餅は、信じられないくらい持つ。
 昨年、5個ほど常温で放置し。楽しみも含めてチェックした。
 数カ月はなんのその、蒸し暑い夏場も、しっかり耐えた。
 ひっくり返しながら良く観察していたのだが、カビなどが発生する様子は、まったく見せなかった。
 師走に入って、開封し、食べてみた。
 まったく問題なく、美味しかった。
 保存法の進化のすごさを垣間見た。
 現在、非常食にも組み入れている。

 鏡開きは鏡開きとして、食べる餅は田舎から送ってくれたものを使うことにした。
 雑煮にするのが本来なのだが、まとまって供すると、口に入れること・噛むこと・飲み込むことが連動しなくなっている今の状況では心配である。
 磯辺焼きにすることにした。
 1個の餅を半分に切り、さらに半分にする。
 少し小さすぎるような気もするが、止むをえまい。
 ガスレンジでも、ちゃんと焼ける金網を備えてある。
 さっそく、取りかかる。

 香ばしい香りが、部屋中に漂う。
 すでに匂いにも反応が鈍いようで、気付いた様子は示さない。
 小さく切った方から、焼けてくる。
 小皿に注いだしょう油につけ、再びあぶる。
 焦げる匂いと相まって、得も言えぬ香りが充満する。
 海苔で包み、渡す。
 やはり小さすぎる感は否めない。
 ゆっくり食べるようにいって、様子に注意する。
「美味しいねー」

 正月の終わり告げる風景は、子供のころのままだ。
 いや、1点だけ違う点がある。
 "焼き手"が、逆になっている。
 
 


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