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びろうな話し

 
 昼間は、春のような暖かさになるそうだ。
 しかし、朝の気温は、まだまだ冬の冷たさである。
 ふと、冬と夏、どちらが好きになったかと、己に問うてみる。

 今の時期は、戸を開け放つと、冷気が一気に入ってくる。
 とても、開けたままにはできない。
 どうしても、お漏らしの臭いが、部屋中に充満する。
 消臭剤などを、あちこちに設置していても、"80余年の経験を重ねてきた臭い"には、太刀打ちできない。
 起きてから居間に行ったばかりの時は、ひどく感じる。
 臭いを感じる器官は、臭いに対して順応するらしく、しばらく経つと、不思議なもので、あまり気にならなくなる。

 夏は開けっ放しが、似合う季節である。
 14階だから、いつも風通しは良い。
 最近は様々な規制が強化されたようで、排気ガスなどの臭いを感じることもなくなったし、都会特有の臭いも消えた。
 問題は、お漏らしである。
 気温が上がるにつれ、強烈な臭気に変わる。
 1晩が過ぎた臭いは、冬場の度合いとは比較にならない。

 何事も、良い点があれば、良くない点が伴っているものだ。
 と、合点がいく。
 冬と夏、どちらも好きな季節だと思う。

 子供のころ、トイレは汲み取り式であった。
 みんなが集う座敷からは、離れた場所にある。
 かつ、北側に設置されている。
 小窓は開け放たれているものの、臭気を隠すことはできない。
 夏には、便器に木でできたフタが添えられる。
 ハエの増殖を防ぐためと、臭いの拡散を少しでも少なくしようとの配慮だろうが、臭いの漏れを防ぐことなど、とてもできない。
 そんな環境で育った。
 お陰で、今の状態も何とか、しのげる。
 有難いものだ。

 起きるように、声をかける。
 すでに、"匂って"いる。 
 起きてきた。
 明らかに、パジャマは濡れている。
 今日は、背中の中央より上の方まで浸透している。
 加えて、"大"の香りも加わっていた。
 いつもの1日が始まった。
 
 


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